コーヒーもう一杯 / 山川直人
2009年05月07日
漫画ネタは久しぶりですが、コンスタントにいろいろ読んでます。GW最後なので、ちょっと書いておきます。
最近のヒットは山川直人さんです。
4巻まであります。帯など見ると、ミュージシャンズ・ミュージシャン的な作家さんのようですね。絵が非常に特徴的で、ストーリー的にはファンタジーっぽいのからリアリティの強いものまで幅があり、基本的に短編集です。なので試しに1巻だけ読んでみるのもいいと思います。
絵がすごくポップですが、たぶん予想よりは落ち着いた感じの大人な漫画です。タイトルはボブディランの同名の曲から付けたらしく、音楽好きでもある作家さんのようで、作中にさりげなくレコードジャケットなどが出てきて、そういうとこも好みです。やはり、コーヒーがキーになっていて、コーヒー屋さんの話や、コーヒー好きな登場人物が出てくるなど、どの話にも必ず登場します。一杯の飲み物の周辺で、はかない恋があり、大人への階段を昇る少年や、しがない探偵がいたり、ある者はあの世とつながり、ある者は便意と戦い、実に様々な人々の人生の断片が描かれます。
この作品におさめられた話(トラック)に共通する読後感が好きです。とってつけたようですが、コーヒーを飲んだ後のような、苦味(せつなさ)や僅かな甘み(温かさ)があり、また飲み(読み)たくなってしまう・・・というような。
僕のフェイバリットトラックは、30歳を超えてて大人になりきれないと感じる主人公が親戚のおじさんとの思い出を回想する『ヒコおじさん』。他にも『喫茶ヨシオ』や『かわいい女』が好きです。あ、『バビロン再訪』もいいなぁ。いろんな話があるので、「どれが好き?」「へぇ、そうなんだー!」てな風に、読んだ者同士でで聞きあったりしたいなぁと思う、そんな作品です。
空気感は『コーヒーもう一杯』に非常に近く、同じ設定のキャラクターも登場するので、1巻だけ持ってるとかいうのがなんかやな人は、これをおすすめします。僕は、初めにこれを読んでハマりました。
・地球の生活 / 山川直人
戯曲や小説のカヴァーを多く含む作品集。上記2作品とは全然絵のタッチが違うものもあったり、話ごとに全然違う世界観が描かれています。
・ナルミさん愛してるそのほかの短編 / 山川直人
ほぼ全編表題のシリーズものです。「ナルミさんを愛してる」のはお前か!?ってのが意外でした。





